秋田県の海岸部地域に位置する本小学校は気候的には冬季の日照時間が少なく年間平均気温のほぼ半分が10℃以下となっている。八郎潟を渡ってくる地吹雪を伴う強い冬の季節風をまともに受ける敷地条件である。建物は西と北の境界線に沿って配置し、建物の外側に残土を利用した土手を築き、校舎を半地下形式とした。」屋根は風をそらし、雪の貯まりにくい勾配屋根とした。RC造の躯体はコンクリート表面を過酷な気候から守るため、及び室内側における躯体の熱容量を活用するために外断熱工法を採用した。外皮部分はウレタン現場発泡吹き付けの上に空気層を設けその外側にアルミメッキ鋼板(2階部)を主としその他部分(1階部)はコンクリートサイデイング張りとした。このようなパッシブソーラー手法により日射の少ない気候下での有効な熱容量確保が得られている。
所在地 | 秋田県潟上市 |
主要用途 | 小学校 |
規模 | 2階建 |
構造 | RC造+S造 |
敷地面積 | ー ㎡ |
建築面積 | 3276 ㎡ |
延床面積 | 4674 ㎡ |
竣工年 | 1992 年 |