立山連峰を水源とする黒部川は広大な扇状地を形成して海へ到達する。敷地は黒部川の西の流域、緩やかに傾斜した地形だ。キーワードになっている「パッシブ」という言葉には、地域に賦与された環境ポテンシャルを享受するという意味がある。太陽の熱や光、風、気温の変化、水、緑などなど、環境ポテンシャルの種類はさまざまだが、その恩恵を受けるためには、建築側の工夫が欠かせない。環境ポテンシャルは季節ごとに、あるいは時々刻々に変化する。変化は生活にリズムを与え、居住空間を活性化させる一方で、暖冷房や照明などに消費される在来エネルギーを大幅に減らすことにも期待できる。
建築単体だけでなく、集合住宅コンプレックスの建設を通じて地域コミュニティの活性化や街づくりにも貢献することがパッシブタウンの基本的なコンセプトである。
建築単体だけでなく、集合住宅コンプレックスの建設を通じて地域コミュニティの活性化や街づくりにも貢献することがパッシブタウンの基本的なコンセプトである。
所在地 | 富山県黒部市 |
主要用途 | 共同住宅+保育園+店舗 |
規模 | 3階建 |
構造 | RC造+S造 |
敷地面積 | 6500 ㎡ |
建築面積 | 2141.21 ㎡ |
延床面積 | 6500 ㎡ |
竣工年 | 2016 年 |